白豚貴族ですが、前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます。のレビュー。ファンタジーと魔法と地道な領地改革がグッとくる。

なろう系

今回おすすめするのは、この本。
本作は「小説家になろう」で現在連載中のファンタジー異世界転生モノです。

私がこの本をおススメする理由は、主人公鳳蝶の生い立ちと領地改革に奮闘する姿にグッと来たからです。

作品情報

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Bitly

作品のあらすじ

以下引用

腐敗した大国・麒凰。その片隅で暮らす、不仲な両親に見放された肥満児(五歳)――伯爵家長男・鳳蝶【あげは】に生えたのは、日本人としての前世の記憶だった。

腹違いの弟・レグルスに出逢い、成長した彼に爵位継承権を巡り殺されるという未来を受け入れた鳳蝶は、実母を亡くした幼い弟を放ってもおけず育てることに。

キラキラふわふわで純真無垢なレグルスに懐かれ……気づけばすっかり親(兄)バカに!少しでも豊かな地を譲り渡すため、時に神々をも巻き込みながら、一歩一歩改革を進めていく、幼き兄弟の領地経営ファンタジー!

TOブックスより引用

主人公の鳳蝶は、流行り病で死にかけていた時に日本人としての前世の記憶が「生え」ます。

回復した後に、家庭教師としてやってきた2000年生きているエルフや腹違いの弟レグルスと出会います。

鳳蝶は自分の両親の代わりに日本人の前世の記憶を生かして、「菊乃井」という領地改革を始めます。

このお話けっこう長いの?

この小説は割と長いです(笑)

現在小説は8巻まで、コミックは3巻まで販売しています。

主人公の鳳蝶の一人語りが多いので読みやすかったので、小説の世界観に没入できました。

今なら小説とコミック1巻がKindle Unlimitedにて無料で読めます。

試しに読んでみて、読みやすそうだったら続きを読み進めていってもいいかもしれません。

読んでみた感想

個人的に琴線に触れた点は鳳蝶の生い立ちや性格と領地改革に奮闘する姿でした。

もともと鳳蝶は今まで超が付くほどのわがままな子供で、食べたいものを食べやりたいように過ごしていました。

両親に愛されず疎まれていた鳳蝶はそうやって自分のさみしい気持ちを昇華しようとしていました。

ただ守られるだけ・両親が会いに来てくれるのをただ待っていた少年でしたが、流行り病で一度死にかけ、前世の記憶を生やします。

鳳蝶は一度両親と顔を合わせるのですが、ここが本当にしんどい。

鳳蝶は両親の仲や自分が疎まれているという話は、人づてから聞いてはいたけど、もしかしたら何か理由があるのかもしれないし…と見に行ったら、案の定疎まれてしまいます。

両親の愛がもらえずにさみしさを抱えていた鳳蝶でしたが、それでもなお弟のレグルス君を守ろうとする姿にグッときました。

両親の代わりに領地経営をする鳳蝶

今まではただ守られているだけで、何もしなくてよかったけど、日本人の前世の記憶が生え、チートレベルのスキルも生えます。

今まで領地を統率していなかった両親に代わって、前世で大好きだった「菫の園」を菊乃井で実現するために、領地の生活を豊かにし、平民の識字率をあげ、音楽や芸術にお金を落としてくれるような領地・平民を育てるために周りの大人と関わっていきます。

鳳蝶には大きな目標があって、それが自分の代では難しいかもと思っているのですが、「菫の園」が見られたらいいなぁってわくわくしている鳳蝶がとても可愛らしかったです。

鳳蝶の領地改革に周りの人間も巻き込まれますが、そんなにすんなり出来上がるわけではないのも見どころのひとつですね…。

鳳蝶の両親がなんにも領地のことをしていなかったので、マイナスからのスタート。

しかも領地にはダンジョンもあるから、モンスターの大量発生にも備えないといけないのに、人もお金も全然足りない状態です。

税金も高いし教育に力を入れているわけでもない。

そんないつ滅んでもおかしくない領地を6歳の少年がどんなふうに改革していくのか…。

聞いているだけでわくわくしませんか?(笑)

チートスキルを持っていても一筋縄ではいかない環境、好きです(笑)

著者が伝えたいことって?(※独自解釈)

大人も子供も関係なく、搾取されたり利用されたりする人間はいます。

現実でもフィクションでも。

鳳蝶の境遇は両親に愛されず、伯爵家という立場でありながらもお金が全くない状況で生きていかなくてはいけないし、領地や領民を守っていかなくてはいけません。

周りの人や自分のチートやスキルを駆使してお金を捻出して、生きていかなくてはいけない。

人が羨むような環境に見えても実際はそうとは限らないよと言いたいのかなぁと思いました。

鳳蝶にとってかなり過酷な環境ではありますが、鳳蝶自身を慕って、一緒に仕事しようとしたり近くにいて支えてくれる友達や家族がいたりするのは、救いだなと思いました。

仲間と一緒に大きな夢に向かって生きていってほしいですし、夢が叶った時に鳳蝶はどんな気持ちになったのかを知りたいです。

冒頭にあるレグルスとの関係の行く末も気になるところです。

まとめ:領地改革に奮闘する鳳蝶の勇姿に期待

いかがでしたか?

主人公が苦労する感じの小説が意外と好きなんだなぁと実感しました。

ファンタジーと魔法もあるし、鳳蝶はチート能力あって強そうに見えるけど、出来ないこともあるし将来どうなるか分からない状態です。

鳳蝶がたくさんの人と出会って、自分の自己肯定感爆上げしてほしいなって思います。

作者さん、更新楽しみしています!

おすすめの小説なので、皆さんもぜひ秋の夜長に楽しんでいただければと思います。

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